Jazz Bassist 永田利樹の日記

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演奏後記
 12月20日、江古田バディーでのTristan Honsinger,向島ゆり子さんとのトリオ演奏を終えた。
このトリオでの演奏は今年で4回目になる。
ベース奏者にとって弦楽器だけの、しかもヴァイオリン、チェロとの共演は至福の時だ。
もちろんアンプを使わずにアコースティックサウンドを聴かせる。
生音の大きな楽器と演奏する時はどうしてもアンプを使うことが多くなる。
特にドラムが入ればなおさらだ。
しかし、この組み合わせならアルコもピッチカートも生音でアンサンブルが心地良く成立する。
アンプを使ってしまうと弦楽器の本来持つ豊かな倍音は拾いきれない。
何とか似た音を模すのみだ。
楽器編成だけでも至福の空間をもたらすこのトリオの相手はトリスタンとゆり子さんという文句のつけようの無い二人である。
コントラバス奏者は天に昇る気持ち良さを味合うことができる。
時として我等は即興演奏のみでステージを終える。
今回のようにトリスタンのオリジナル曲をやったのは最初の出会い以来である。
トリスタンの曲は不思議な美しさを持っている。今まで出会ったことの無い曲だ。
それらはテーマの後即興に向かうものもあれば、テーマにのっとってそれぞれがソロを取る場合がある。
テーマは大げさ過ぎず、単調でもない。不思議な和声とリズムと共にに演者と観客をトリスタンワールドへと誘う。曲をやるからと言って十分にそれらを練習する時間が与えられることはない。予定調和になってしまうのを恐れるかのごとく本番前の練習時間は極めて短い。
演者は困ることもあるが、ステージが終わってみれば統一感があり、会場に居合わせた皆が満足気に帰路に着くのである。

この日はベーシストの井野信義さんが観に来られていた。
トリスタンとツアーを回った後だと話されていた。
普段は同業者の、しかも大先輩が観ていると緊張してしまうことが多い。
しかしこの日はなぜかそんな余分な緊張感を全く感じることなく演奏に没入できた。
演奏終了後トリスタンと井野さんが翌日浅草へみやげを買いに行きその後浅草で飲むのだと聞いた。自分も参加することにした。トリスタンとは以前にも一緒に飲んだことがあったが、ああ見えてとても能弁なのだ。井野さんと飲むのも久しぶりだったのでとても楽しみにして浅草へ出向いた。
屋台のホルモン焼き屋では案の定話が弾み、その後トリスタンのホテルのある大塚へ移動しオフノートの神谷さんらも加わり、結局12:00過ぎまで焼酎をがぶがぶと飲んだ。
トリスタンはアメリカ人であるがヨーロッパ生活が長いせいか、とてもわかり易い英語を話してくれる。世界中のアバンギャルドミュージシャンやライヴハウス事情など聞くことができ、井野さんの豊富な経験談ともあいまって時間の経つのを忘れた。久々に楽してく実りのある酒だった。途中2ベース2チェロ2ヴィオリンでやろうという話も出て盛り上がった。
実現したらこれまた最高である。

来年は自分の企画でも弦楽器奏者、とりわけチェリストとの共演を試みるつもりである。
最終的には自分の弦楽四重奏楽団を作ってみたい。
以前から密かに胸に抱いていた企画だが今回のトリスタン、ゆり子さんとの共演でその素晴らしさを強く再確認することができた。
来年が新たな一ページになりますように。



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